【会場レポ】お台場「STAR ISLAND 2018」、完全有料の花火大会がなぜ完売!?究極の未来型エンタメを写真でレポート

日本各地で行われている花火大会。河川敷や湖、海辺といった広い場所で開催されることが多く、誰でも無料で鑑賞できる、日本では当たり前の文化なのはご存知の通りです。

しかし、東京・お台場の未来型花火エンタテインメント「STAR ISLAND(スターアイランド)」は違います。8,000円〜50,000円という決して安くないチケットを事前に購入して参加する、完全有料の花火イベントです。

2018年のチケットは開催のずいぶん前に完売。枚数こそ不明ですが、昨年の例でいうと15,000人が訪れたんだとか。

2018年5月26日、「STAR ISLAND 2018」が開催されました。お台場ガイドTOKYOではPRESSとして参加。一部を除く会場内および公演のすべてを撮影したのですが、その凄さに驚きの連続でした!

会場内の様子とともに、最後まで興奮しっぱなしの花火とパフォーマーの演技などをレポートしたいと思います。

会場はお台場海浜公園。L字型のビーチはそのほとんどがSTAR ISLANDの会場となっており、受付ゲートが唯一の入場口です。

とはいえ、花火ですから、障害物さえなければビルやマンションの上から観ることは可能です。実際に、湾岸周辺にお住まいであろう方々の写真がTwitterやInstagramには多くアップされています。

16時の一般開場とともに、多くのチケット所有者が来場。

購入済のチケットはブロックごとに場所が決まっており、ブロックは自由席、指定席、グループ席、ベッド型シートなど、さまざまな特長あるシートが用意されています。肌感覚としては料金の高いチケットの方が花火の打ち上げ場所に近かったり、正面から楽しめる場所になっていました。

花火の打ち上げは19時20分からですが、開場後からはDJによる3Dサウンドが会場に響きます。

また、パフォーマー集団が来場客をおもてなしします。

いたるところでアルコールやソフトドリンクの販売も。5月とはいえ天気に恵まれて気温は暑く、ビールが多く出ているようでしたよ(^^) いいなぁ!

こんなフォトジェニックなスポットも。写真を撮るみなさんの列がずらり。

さて、ビーチのお台場学園(港陽小・中学校)側は自由席ブロックです。花火の打ち上げ場所からはやや距離があるものの、人が密集するので盛り上がっていました。

キッズコーナーではショーが始まるまでお子さんを遊ばせておくことができ、たくさんのお子さんが楽しんでいましたね♪

実は来場客のひとりひとりに渡されるのがこちらの光るブレスレッド。ショーが開始すると、ショーの音楽や花火に連動して光るというもので、人が多くいる自由席ブロックの方がこのブレスレッドの輝きがキレイでした!

逆に、海上バス乗り場に近い側は高額チケットやVIPのエリアになっていまして、花火とパフォーマンスが非常に見やすい場所でした。目の前のプレミアムペアシートは30,000円。後ろのテーブルディナーシートは50,000円のお値段だったもよう。す、すごい。。。

19時20分。いよいよショーの始まりです!「ONE」のテーマで開催となった今回も総合プロデュースを務めるのは小橋賢司氏。花火の見せ方を変え、まったく新しいエンタテインメントを誕生させました。

光、炎、音楽、花火。それが湾岸の夜景に浮き上がります!やはり、レインボーブリッジとの調和が素晴らしい。

花火演出を担当したのは1864年から広く花火の製造・販売を行ってきた老舗の丸玉屋小勝煙火店。東京湾大華火祭や隅田川花火大会でも打ち上げています。

しかし、少なくとも都内で開催するどの花火大会よりも圧倒的な規模の迫力を見せてくれたのがこの「STAR ISLAND 2018」。

海上という場所の広さを活かして、横に並ぶ花火を連発。広範囲に花火を打ち上げたかと思うと、また次の玉が打ち上がり、華が広がります。連続する花火が観る者をどんどん興奮させる。

花火だけではないのがSTAR ISLANDです。昨年に続いて海上をフライボードで飛ぶウォーターパフォーマンスは今年も大好評となりました!パフォーマーが光るLEDで飛ぶ姿は未来的で、そのカッコ良さを伝えるには写真よりも動画の方が最適かもしれませんね。

全部で11箇所あるステージでは各パフォーマーが美しくて激しいダンスを披露。大きく、明るく、さらには炎を操り、観客を魅了しました。

そして、3Dサウンドの凄さも取り上げないわけにはいきません。前後左右のあらゆる場所から心地よくて、ときにはハイテンションになる迫力の音が響きます。音響監督を務めたのは3Dサウンドデザイナーのkatsuyuki seto氏。まさか、映画『マトリックス』の曲が花火とともに流れるとは思ってもみなかったのですが、めちゃくちゃ良かった!!

ショーの終了時刻を迎えた20時40分すぎ、オーケストラの曲にあわせてラストスパート。最後にふさわしい豪華な花火が連発し、会場からは拍手が!同時に「凄すぎた!」の声も。

これは確かに凄い。去年のSTAR ISLANDは他人の撮った写真や動画をSNSで見ただけだったのですが、やはり実物を目の当たりにすると何倍も楽しい!来年もまた観たいと思いましたもん。STAR ISLAND、恐れ入りました(^_^;)

帰り際にも観客を楽しませてくれたのがまた憎い。フライボードのパフォーマーが“SEE YOU AGAIN!”と書かれたフラッグを持ってお見送り。

誰もが光るブレスレッドをしたまま帰るので、会場を出ても一体感を感じられるのが良かったです。

Twitterを見ると、花火や音楽の音に文句を言う地元住民の声もありましたが、そもそもお台場はそういうエンタテインメントで栄えているエリア。それにより日本国内のみならず海外からも観光客が訪れる素晴らしい場所なのですから、お台場はもっとエンタテインメント要素を強化していくべきとも言えます。

完全有料の花火イベントがなぜチケットを完売させるほど人気なのか、その理由を十分に感じることができました。来年も絶対に観たい!と思わせてくれたSTAR ISLAND。2019年もぜひ開催してほしいし、今後こういったイベントが増えると嬉しいです。

以下、フォトギャラリーです。